ワンピカードのカードの種類も多くなってきました!試合中にカードの効果の処理について揉めている所を目にする事も多くなってきました。
そこで、カードの効果の処理の仕方、手順を詳しく解説していこうと思います。
詳細は、総合ルールの題目8番(効果の発動と解決)に記載されています。
用語集
効果の説明に入る前に、ワンピカードで使用される用語を確認していきましょう。
効果とは
●効果とは、カードのテキストにより発生した命令とその代償を指します。
●効果には、「する」や「できる」と表記されている場合があります。
「する」と表記されている場合、その効果は必ず発動し、可能な限り処理します。「できる」と表記されている場合、その効果を発動しないことを選べます。
トラファルガー・ローのカードを見ていきましょう。
登場時 自分のキャラ1枚までを持ち主の手札に戻すことができる:自分の手札からコスト3以下のキャラカード1枚までを、登場させる。
●この場合、戻すことができるなので、効果を発動しないことが選べます。その場合「:」以降の効果は発動できません。
●効果の分類:【自動効果】【起動効果】【永続効果】【置換効果】の4種類に分類されます。
永続効果を持つカードはこのようなカードです。
置換効果をもつカードはこのようなカードです。
複数の効果が同時に発生した場合の順番はこちら↓
●効果の発動と解決
効果を発動する場合は以下の手順で行います。
- 発動するための条件を満たしている
- 発動する効果を指定する。それが手札のカードが持つ効果の場合、そのカードを公開
- 発動するための発動コストがある場合、その発動コストを決定し、すべての発動コストを支払う
- 実際に効果を発動する
- 効果の解決を行う
発動した効果がイベントカードの場合、イベントカードをトラッシュに置き、カードに示された効果を実行
発動した効果がリーダーエリアかキャラクターエリアかステージエリアにあるカードの効果である場合、そのカードに示された効果を実行する
効果に「~選び」「~選ぶ」「~までを」「~を」と書かれている場合、解決の際に、その指示があった段階でそこで示された選ぶべきカードやプレイヤー等を選択する。
ドン‼×1 登場時 このキャラをレストにできる:相手の手札を1枚を選び、公開する。公開したカードがイベントの場合、相手のライフ1枚までを、持ち主のデッキの下に置く。
●この場合、相手の手札を1枚選びとなっているので、相手プレイヤーの手札を選択します。
ブロッカー (相手のアタックの後、このカードをレストにし、アタックの対象をこのカードにできる)
ブロック時 相手のコスト6以下のキャラ1枚までを選ぶ。選んだキャラは、このターン中、アタックできない。
●この場合、相手のコスト6以下のキャラ1枚までを選ぶとなっているので、相手プレイヤーのコスト6以下のキャラを選択します。
登場時 自分のデッキの上から5枚を見て、「ナミ」以外の特徴《麦わらの一味》を持つカード1枚までを公開し、手札に加える。その後、残りを好きな順番でデッキの下に置く。
●この場合、「ナミ」以外の特徴《麦わらの一味》を持つカード1枚までをとなっているので、プレイヤーが特徴《麦わらの一味》を持つカードを0枚〜1枚公開し、手札に加える事を選択します。
登場時 自分のデッキの上から5枚を見て、好きな順番に並び替え、デッキの上か下に置く。
●この場合、自分のデッキの上から5枚をとなっているので、プレイヤーはデッキの上から5枚を引かなければいけません。
トラブル
効果の処理の順番でトラブルがあると聞きます。カードの処理の順番通りにプレイしないとジャッジの判断でやり直し出来ず、効果を発動できないこともあるようなので注意しましょう。
公式からの回答があるものも載せています。
事案1
巷で話題に上がっている犬噛紅蓮の効果処理の順番はこのようになります。
メイン 自分のリーダーかキャラ1枚までを、このターン中、パワー+3000。その後、コスト2以下のキャラ1枚までを、持ち主のデッキの下に置く。
●この場合、自分のリーダーかキャラ1枚までを、となっているのでパワー+3000するリーダーかキャラを0〜1枚を選択できます。
●その後、となっているので上記の効果を選択した後、コスト2以下のキャラ0〜1枚を選択し、持ち主のデッキの下に置きます。
公式に問い合わせた結果がこちら💁
なんと、公式からの回答によると、ルールで定められていないため、その場でジャッジに確認する必要があります。
ジャッジの判断になるので、ジャッジ次第で判定が変わってくる可能性もあります。
ですので、効果を使用する際は、テキストの先頭側から処理していくように心掛けましょう。
カードゲームですので、コミュニケーションをとり、揚げ足取りをせず、「+3000する対象は選択しましたか?」等、余裕を持ってプレイできると良いかもしれませんね^_^
事案2
既に登場済みの5コスト「ユースタス・キッド」と9コスト「カイドウ」登場時の効果処理の順番を解説します。
自分のターン中 ターン1回 自分の場のドン‼︎がドン‼︎デッキに戻された時、ドン‼︎デッキからドン‼︎1枚までを、アクティブで追加する。
● この場合、自分のターン中であることが条件となります。そして自分のターン1回のみ効果を発動できます。
登場時 ドン‼︎-5(自分の場のドン‼︎を指定の数ドン‼︎デッキに戻すことができる):相手のコスト6以下のキャラ1枚までを、KOし、このキャラは速攻を得る。
● この場合、ドン‼︎-5が効果の発動コストです。発動コストを支払えた場合のみ、相手のコスト6以下のキャラを0〜1枚選択し、KOした後、このキャラは速攻を得ます。
「ユースタス・キッド」と「カイドウ」の効果を把握したところで、本題に入ります。
まず、前提条件として、「ユースタス・キッド」は場に登場している状態です。
「カイドウ」を場に出すと以下の順番で効果処理をしていきます。
- 「カイドウ」の登場時(自動効果)を発動
- 発動コスト「ドン‼︎-5」を支払う
- 相手のコスト6以下のキャラを0〜1枚選びKOし、速攻を得る。
- 「ユースタス・キッド」の自分のターン中の発動条件が満たされたので、効果発動。
- ドン‼︎デッキから0〜1枚選び、アクティブで追加する。
公式に問い合わせた結果がこちら💁
犬噛紅蓮と同様、ルールで定められていないため、その場でジャッジに確認する必要があります。
可能な限り、上記の効果の処理順の通りプレイして頂けると幸いです。
事案3
排撃の効果処理について公式からの回答をご覧ください。
排撃は
・相手のコスト5以下のキャラ1枚までを、KOする。
・相手のライフが1枚の場合、相手に1ダメージを与える。その後、自分のライフの上から1枚を手札に加える。
の2つの効果から1つを選び、効果を発動できますが、
・相手のライフが1枚の場合、相手に1ダメージを与える。その後、自分のライフの上から1枚を手札に加える。
の効果が、皆さんが頭を悩ませていると思います。
総合ルール 4-10 に「場合」と「その後」についてのルールがあります。
4-10-1.テキスト中に「場合」と書かれている分前を解決できない場合、そのテキストの後文を解決することはできません。
4-10-2.テキスト中に「その後」と書かれている前文は解決できない場合でも、そのテキストの後文を解決することはできます。
・相手のライフが1枚の場合、相手に1ダメージを与える。その後、自分のライフの上から1枚を手札に加える。
上記のテキストのように、「場合」と「その後」が同じテキスト上に存在したらどうなるのでしょうか。
公式から回答を貰ったので見ていきましょう。
このように、総合ルール4-10-1.のルールが適用されることがわかります。
終わりに
ルールを守ってカードゲームを楽しみましょう!
相手が間違っているなら是正することも必要でしょう。高圧的な伝え方ではなく、優しく丁寧に伝えられると良いですね。
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